香港の空に浮かぶイタリアンレストラン「Radical Chic」

アートギャラリーを彷彿させる空間で極上のイタリア料理を

香港の国際商業センター101階に位置する高級イタリアンレストラン「Radical Chic」。その内装は、現代美術館を思わせるミニマリスティックなデザインが特徴で、美食とデザインの融合を体現しています。

このプロジェクトを手掛けたのは、Haven Design Limitedのデザインチーム。彼らの目指したのは、イタリア料理とマッチする現代的なギャラリー空間の創出でした。そのため、空のスペクトラムからインスピレーションを得て、夕暮れの落ち着いたアーストーン、晴天の鮮やかな青、夕日の鮮やかなオレンジといった、異なる色彩要素を取り入れました。これらの色彩は、それぞれ異なるゾーンに配置され、洗練された色彩構成を作り出しています。

内装は、アーストーンのパレットを基調に、現代アートギャラリーからインスピレーションを得た洗練されたデザインが特徴です。質感のある白い壁や目を引くオレンジのベルベット、優雅なシアー生地やオーダーメイドの壁一面のカーペット、厳選された壁灯や特注の家具など、素材選びにもこだわりが見られます。これらの内装は、壮大なパノラマビューと極上のイタリア料理体験のための完璧な舞台として演出されています。

このプロジェクトは、2500平方フィートの広さを持つ空間で、2021年6月に完成しました。デザインのテーマは「純白の空間」。ただし、平坦で面白みのない白ではなく、デザイナーが選んだ素材により、触感と感触を生み出しています。ギャラリーの壁には微妙にテクスチャのある壁紙、バーエリアには自然な触感を生むアートペイント、メインの座席エリアには手織りのカスタムメイドのカーペット、そして超ソフトなシアー生地を浮かび上がらせるパーティションなど、さまざまな素材が選ばれています。

昼間は見事な景色が主役となり、レストランの空間全体の一部となります。しかし、夜になると外部の暗さがレストラン内の空間感覚を完全に変えてしまいます。このような対照的な空間感覚を持つ昼と夜の両方に対応するデザインを作り出すことは、大きな課題でした。この課題に対応するために、我々は調整可能で柔軟な照明システムを用い、夜には景色からアートワークや内装に焦点を移すことができました。

「Radical Chic」は、香港の国際商業センター101階に位置する高級イタリアンレストランです。そのスリークでモダンなデザインは、現代アートギャラリーからインスピレーションを得ており、アーストーンのパレットを基調にした素材の選択、質感のある白い壁や目を引くオレンジのベルベット、優雅なシアー生地やオーダーメイドの壁一面のカーペット、厳選された壁灯や特注の家具などが特徴です。内装は、壮大なパノラマビューと極上のイタリア料理体験のための完璧な舞台として演出されています。

このデザインは、2022年にA' Interior Space, Retail and Exhibition Design Awardでアイアン賞を受賞しました。この賞は、プロフェッショナルで産業的な要件を満たし、業界のベストプラクティスと適切な技術特性を統合した、優れたデザインと実用性、革新性を持つ作品に授与されます。それらは、満足感とポジティブな感情を提供し、より良い世界に貢献しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Haven Design Limited
画像クレジット: Image #1-5: Photographer: Chris Lusher
プロジェクトチームのメンバー: Mary Wong Lee
プロジェクト名: Radical Chic
プロジェクトのクライアント: Haven Design Limited


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